大般若祈祷会
大般若祈祷会について
古来から続く大般若祈祷会
記録によると、日本では703年に藤原京にあった四大寺に文武天皇が命じて行わせたようで、その後は寺院のみならず朝廷の宮中にも僧侶が出張して行われました。737年になると、奈良市にある大安寺で毎年行われるようになり、中世に至って全国に広まっていきました。
曹洞宗における大般若会
曹洞宗としましては、瑩山紹瑾禅師が1324年に編纂された書物の中から大般若会を厳修していた記録が見つかっております。少なくともこの頃には曹洞宗が大般若会を執り行っていたことが分かります。
昔はごく一部の大きなお寺で、大般若経600巻を膨大な時間を使って大勢の僧侶ですべて読み上げる(記録では150人の僧侶が)ものでした。
それが徐々に、地方の小さなお寺でも大般若会が行えるようにと「転読」という方法が主流になってきました。
お経本を左右前後に振る「転読」
この風にあたると、一年間は無病息災と言われております。